
迎賓館は以前、会社勤めをしていた頃、仕事で一度行ったことがあります。
当時は、入社したてでどこに連れて行かれたのか、皆目、分かりませんでしたが、迎賓館という建物に行ったことは覚えております。
すごく立派な会議室のような部屋で、見たことも無いような立派な椅子が並んでいました。
そこには同時通訳装置が導入されており、何かの打ち合わせで先輩と行ったようです。
ふかふかの絨毯の上を歩きながら、先輩より初めて同時通訳装置のヘッドセットを借り、耳に当てたときの音質のよさにびっくりしました。
まるで、外国語が頭の脳みその中まで浸透するようにはっきりと聞こえました。この装置を使えば、1週間もすれば、かなり外国語が聞き取れるような気がしました。
同時通訳装置とは、機械が自動的に通訳してくれるように思われますが、実際には通訳者が会議室を一望できるブース(小部屋)に入り、発言者の声を受話器で聞き取り、マイクに向かって同時通訳します。会議の参加者は目の前のヘッドセットを耳にかけ、自分の国の言葉のチャンネルに合わせます。
小規模の会議ですと2~3ヶ国語、大規模ですと6ヶ国語以上となります。各ブースには通訳者が2人ずつ入り、1人5分くらい通訳すると交替します。かなり集中力を必要とする仕事のようで5分くらいが限度と聞いていました。

天皇が外国の賓客をお迎えする赤坂離宮迎賓館は正に日本の中枢にあるような気がします。南側の庭園にはかつて、日本を訪れたアメリカのフォード大統領、ソ連のゴルバチョフ大統領の記念植樹もありました。私が訪れた日は特に行事もない日でしたが、多くの警察官や警備員が周囲を警護しており、物々しい雰囲気でした。
平日でしたが多くの見学者が訪れており、入場まで約30分待ちの行列でした。ゲートには金属探知機が備えられ、飛行場の持ち物検査のように厳しい身体検査を受けました。

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