· 

●不正はびこる不動産業界

 ■悪徳不動産ブローカーのイメージ

私がこの業界に入りましたのは今から約27年前になります。それまで勤めていた会社を退職し次の仕事を考えているとき、ある人から貴方は不動産の仕事が向いていますとアドバイスを受けました。その時の私の不動産業界に対するイメージは新聞の社会面によく載っていた「悪徳不動産ブローカー」というイメージでした。

私はそんな仕事はしたくないといったのですが、それでもその人はあなたにはその仕事が一番向いていますと言われ、結局この業界に入り今日に至っています。

30年間この業界で仕事をし、あらゆる業者の内面を知ってしまった今、やはりこの業界はダーティであると言わざるを得ない場面に良く出会います。もちろん正直な業者もたくさんおりますが。

 

■悪質な建築基準法違反問題

2月8日の読売新聞1面トップに大手アパートメーカーの建築基準法違反問題が大きく報じられていました。約14000人の入居者に引っ越しをしていただく方針とのことです。この会社の建てたアパートの約1/3が重大な建築法違反とのことでした。

 

■北海道で起きた大爆発事故

また、その1か月前には北海道のこれも大手の不動産フランチャイズチェーンの○○ショップのお店がお客様と契約した抗菌消臭剤を施工せず、室内で大量に放出したため大爆発を起こし40人以上の大勢のけが人を出してしまった記事でした。お金だけを頂き施工しないのはもちろん論外ですが、本当に効果があるのか、仕入れが1000円程度(市販されている同等品は500円程度)の消臭抗菌剤を1万円以上で契約し、かなりの利益を得ていたことです。

このフランチャイズの店では多くの加盟店が同じような商品を販売しているはずです。

楽に利益を上げようとするこの業界の山師的体質は昔も今も変わっていないというのが正直な私の感想です。

不動産という商品がこのような人たちを引き寄せているのかもしれません。オーナーの皆様はこのような人種を相手にするわけですから、よほど注意をして人間を観察し対処しなければなりません。私がこの世界が向いているとアドバイスした人は私の中にもこのような素養があることを見抜いていたのかもしれません。怖いです。(^_^;)

                                                     ブログTOP